
「たとえ大切な人がどれだけ優しかったとしても、きっと自分といる時だけなにかを我慢して、やらないようにしたり言わないようにしたりしてくれていることがある。だから優しい人なのだけど、そしてそんな人の本音を引き出せない自分も悪いのだけど、その優しさに何度も救われていることは忘れたくない。」
—14番『愛の暗殺』より
引用した一節が特に心に残り、この文章に出会えただけでも手に取った価値があったと思いました。中には深く同意できるものもあれば、「これは私の幼さゆえに理解の範疇を超えているのであろう」と感じるものもありましたが、それも含めて楽しめる作品でした。
気になった方はぜひ手に取ってみてください。