
もしも自分が末期ガンと宣告されたら最期の人生どう過ごすだろう?
余命を宣告された若い女性、雫の物語。
瀬戸内海の小さな島にあるホスピス「ライオンの家」で最期の時間を過ごすことを決める。
そこでは、毎週日曜日に“おやつの時間”があり、入居者が「人生で一番思い出深いおやつ」をリクエストできます。
誰かの懐かしい味、子どもの頃の記憶、大切な人との時間…
雫は他の入居者や温かなスタッフに囲まれながら、少しずつ「死」と向き合い、「生きること」の意味を見つめ直していきます。
さすが小川糸さん。
死をテーマしているのに、重く暗い印象はなく、やわらかく温かい。
読後、涙は出るけれど不思議と心が軽く前向きになれます。
「思い出」や「愛された記憶」をおやつで象徴しているのが素敵です。
小川糸さんの静かで一文一文が染みる文章を皆さんも是非ご堪能ください。