「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。 ひとりだけ、え、と声を出した。
「想うこと」で生まれる圧倒的な強さと優しさ。直木賞作家・西加奈子の渾身の「叫び」に心揺さぶられる長編小説!