晩年/太宰治

『晩年』　太宰治

私自身、太宰が大好きで大学に進学しているわけですが彼の短編集を読破したことないんじゃないかなあ。どうだったかな。太宰の短編なんて気が遠のぐって方、きっときっと私だけじゃないはず。

気になった題名を好きな時に好きな量だけ読む！これが短編集の醍醐味ですね。そんな中でも私が大好きで大好きでたまらないのは『道化の華』。人間失格の世界観が短編になっていて、なんでもその前に書き上げているものだとか。愛おしくてたまらない大場葉蔵に、もう一度会いに行けるこのお話が大大大好きです。物語を通して垣間見える離人症状もこの作品の魅力で、愛おしポイントです。