その宝石のように美しい絵本と出会ったのは、私がまだひよこ豆のように小さき時分、いまだ文明人としての分別をわきまえず、実家の簞笥に一円切手をこっそり貼り付けたりして、悪事三昧に明け暮れていた頃のことです。
この、「私」が夢中になったのは マチアスに作られた小さくて真っ白な機関車が不思議な冒険をする、この絵本。
「私」が樋口さんと探し回ったラ•タ•タ•タム