私が初めて読んだ凪良ゆうさんの御本です。
少し前に実写映画化されていたので、読み返しました。
2度目でも読了後の衝撃は薄れません。
読者には更紗や文の関係がどういうものか、どんな感情をそこに抱いているのかを提示されていますから周りの人の冷ややかな視線や態度も「2人の世界だぞ、邪魔するな!」と思うのですが、実際にリアルで2人の関係を目の当たりにしたら困惑と(少なくとも更紗と文にとっては)的外れな心配でぐるぐるするでしょう。
でも、他の誰にとも寄らず水面下を2人だけで滑るような関係だからこそ読んでいて魅かれてしまうのだと思います。
泣いてしまいたくなるのに、悲しいとか寂しいとかとは違う気持ちに胸が締め付けられます。