河出書房新社様が2026年に創業140周年を迎えるということで、カウントダウン企画として創刊されました『スピン』!
命名は恩田陸先生だそうです。
創刊を知ってからすぐに定期購読を申し込みました。
12月に2号が発刊されております。
今回は図書室にあった創刊号をご紹介させていただきます。
まず列挙された名だたる作家様の数々。……の中に声優の方やミュージカルの方々まで?!
垣根を超えた豪華な寄稿を見て編集者様を祀りあげて拝みたくなりました。
しかもこれがとてもお手頃な価格で購入ができるなんて……。いったいなぜ……。
一冊にまとまっていて、フォントも大きくは変わらないのにそれぞれの作家様で活字の印象がまったく違うように思えるのが文芸雑誌の面白いところです。
また私は結構、文体を見るのが好きだったりします。普段なら小説で触れている作家様がエッセイを書くとこんな感じなんだ、と新発見が今回もあってとてもわくわくしました。
なんだか一気に読むのがもったいなくて、ちびちびと高いお酒を楽しむようにページを捲っています。
私が一番いいなぁと思ったのは、「紙の過去・現在・未来」を考えていくというコンセプト。
使用されている紙の紹介が載っていて、なんと毎号違うものを使用するというのです。
出版社によって紙の質感がちょっと違うなと思ったことはありましたが、でもインクの香りの方がインパクトがあったのでそこまで意識したことがありませんでしたので、紙ってここまで奥深いのか! と勉強になりました。
ぜひ、読者好きだけではなく紙好きな方にも手に取っていただきたい雑誌です。