世間から見えている物語と、実際の出来事の間には計り知れない乖離がある。 様々な人たちの想いが交差し、複雑に絡み合いながら進んでいくストーリーに、惹きつけられ、もどかしくなりました。
人格が形成されるまでには、多くの人が関わっている。 ある人が罪を犯した時、悪いのはその人自身だと言い切れるのでしょうか。 何の気なしにした発言が、少し魔が差した行動が、他人の人生を大きく変えているかもしれない。 読み終わった時、ずっしりとした何かが心の中に残りました。