陰鬱とした単調な日々にもたらされた、見惚れるほど美しい銃という名の銀の光沢。日常の中にある狂気、徐々に壊れていく正常。「犯罪」に至るまでの当事者の感情の変遷に引き込まれてしまう。
まるで私だけが自分を傍観しながら生きているように感じる事もあるけれど、きっと誰しもそういう一面はあって、その思考の行き着く先は…あまり綺麗なものではないのかもしれないと気付かされた本でした。