さくらももこさんの原点とも言えるような読み切り短編集です。
笑顔になるお話だけでなく、日常生活にひそむちょっとホロリとしたエピソードやエッセイ漫画を描き始めるきっかけのエピソードもまで詰まっていて、さくらももこさんをまだあまり知らない方には特におすすめです。
お父さんの憧れは石原裕次郎さんだったり、ももこさんが執筆中に聴くのは桑田さんのラジオだったりとエピソードの中で時代の香りを感じられるシーンがいくつも出てきて、まるでタイムマシーンに乗ってその時を覗き見しているような気持ちになりました。
ちょっと12月忙しくて心も疲れたかも、という方に是非読んでリフレッシュしていただきたい一冊です。