ひとつの出来事に対する捉え方や考え方が人によって異なるのは当然ですが、それが親子で日常的に起きたら、それが愛情についてだったらー。
自身が母から受けた愛をいつまでも忘れられない母と、母からの愛情が感じられず、愛に飢えている娘。ふたりの間にも確かに愛は存在するはずなのに、どんどんすれ違っていってしまう。
『時は流れる。流れるからこそ、母への思いも変化する。それでも愛を求めようとするのが娘であり、自分が求めたものを我が子に捧げたいと思う気持ちが、母性なのではないだろうか。』
ミステリーではありますが、これは、家族の、母娘の、愛情の物語です。