「しかし心理学の方はどうなんだい」
「あれは文学の分類さ。共感できる者にのみ有効なんだ。科学の産んだ文学だ」
推理小説を初めて読んだのですが、エヴァンゲリヲンや人間失格、RRRに初めて触れた時と同じくらいの衝撃を受けかなり興奮しています。京極堂凄い!京極堂面白すぎる!姑獲鳥の夏に狂わされた学者や作家が沢山いると耳にしたのですが、これは納得です。
「世の中には不思議なことなど何もないのだよ」とよく京極堂は言いますがまさにその通りでした。京極堂でなければ全て屁理屈に聞こえるものも京極堂だからこそ納得させられてしまうことばかりで、この世に不思議は無いのだと納得せざるを得ません。
雑司ヶ谷医院の娘は20ヶ月も身籠ったまま彼女の夫は密室から謎の失踪をとげる怪奇ミステリー。奮闘し空回りばかりする関口くんと共に、物語の真相を見届けてみませんか?