なんで、女子って、こう怖いんでしょう。
と言うと、色々な方から怒られそうですが、でも、その“怖さ”が存分に詰まった小説です。男子が女子に対して抱える淡い幻想を根本からぶっ壊してくれるストーリーは、手が止まらないものがありました。
主人公、白石いつみが復刻させた“文学サークル”は、全校生徒が憧れる高貴な存在でした。選ばれた特色のあるメンバーも、いつみを敬い慕っていました。ただ、そんな中、彼女が死んでしまう。そこから物語が始まります。誰が彼女を殺したのか、真相は何なのか、最後まで読まないとわからないその矛盾に踊らされてしまいます。夢中で読んでしまうくらい、興味深い物語だと思います。ぜひ一度手に取ってみてください!