同じ物事に対しても人によって全く見え方が違うことってありますよね。自分にとって取るに足らない思い出でも相手にとっては忘れられない過去だったりする。この本はそんなすれ違いを描いた短編集です。 言葉には不思議な力があって、口に出すと良い意味でも悪い意味でも何かが変わっていくように思います。読みながら、自分の言葉が知らないうちに人を傷つけていないだろうかと心配になってしまいました。 放ってしまった言葉に後悔しないように、過去に対して「噛みあわない会話」を生み出さないように気をつけたいです。