2023年第21回「このミステリーがすごい!」大賞作。「二転三転四転五転の展開にねじ伏せられました。」という帯にまんまと惹かれ、まんまと手に取りました。
そんなことを言われたら、展開を予想して読んでしまうものですよね。疑い、騙されまいと言葉の節々を拾って、考えながら読み進めます。後半から、怒涛の展開。見え隠れする真実に頭を引っ張られて、こちらに考える隙も与えません。前半の予想を裏切っていく展開に、快感すら覚えました。
このカバーデザインもとても好きです。帯も含めて、ひとつの作品のように思えます。
ミステリー好き必見!「殺人鬼」とは果たして誰を指しているのか。ぜひ、推理しながら読んでみてください。