織田信長亡き後清須城にてその後継者を決める会議が始まった。それぞれの思惑を持って集まった武将と女たちの5日間の攻防を描く時代小説。
三谷幸喜さんの小説もドラマも、ギャグとシリアス塩梅が絶妙で唸らされます。
史実に添いながらもアレンジを加えて物語としての面白さを追求していて、普段あまり目立たないが実在する人物にスポットを当てたり、適度にコミカルにしたり…
普段時代小説に馴染みのない人でも楽しめるような工夫に溢れているので読みやすさは保証します!
本作は物語の語り手がありえない速さで移り代わり、それぞれの思惑がリアルタイムに感じられる構成になっています。
いきなり”燃えさかる本能寺本堂における、織田信長断末魔のモノローグ”からはじまり、途中に”仕留められたイノシシのモノローグ”なんていうのまである徹底ぶり。新感覚でした。
一度三谷節を味わえばハマること間違いなしです!ぜひ。