「旦那さん以外に抱かれたいと思ったことはないの?」から始まる、全6篇の短編集です。愛情のすれ違いから生じる思惑の対象を、他人・愛人に充てるという“不倫”“浮気”を繊細に描いた物語です。
なんとなく感覚ですが、“不倫”は行動で、“浮気”は気持ちの変容である気がします。不倫は、法的な関係性およびそれに値する関係性がある状態で、その他の異同性に感情からなる手段・行動に伴う結果を指していると思います。浮気は、気持ちの揺らぎで、その前提が関係性が有ろうとも、無かろうとも発生する事象だと感じます。そのため、想いを抱く事自体は不倫ではなく、どちらかといえば浮気を指すようにおもいます。浮気自体は、悪いことではないかもしれません。気持ちの揺らぎは誰にでもあること。ある点、思い直す、より関係性を深めるキッカケにもなり得ると思います。ただ、その後行動として実行し、不倫を実現してしまった暁には、決して許されない判断として処罰されるべきであります。人を裏切る行動は、何であっても許されないことです。
何気に手に取った本が、不倫・浮気の話で面白いですね〜