「昨日、私は拳銃を拾った。」
ひとりの男子大学生が、拳銃というものに出会い、心を奪われ、魅せられ、追い詰められ、拳銃に人生を握られるお話。
昔から選り好んでミステリーばかりを読んできた私には、衝撃的な作品でした。これが純文学というものなら、私はとんでもない世界に足を踏み入れてしまったと、読後ずっと興奮が収まりませんでした。うわっ、良い。純文学って、良い。そうぐっと押しだされるような、とても重厚な作品でした。
中村文則さんの衝撃のデビュー作。これまで純文学はあまり読んだことがないという方、是非一度読んでみてください。