旅行にいくと街中の小さな本屋につい立ち寄ってしまうのですが、この間、岐阜の郡上八幡で出会ったのがこの本です。
地方で工房を開き、椅子職人を目指す二人のひと回り遅れた青春物語。少し器用だけどまあまあ不器用、そんなありふれた個性の彼らが、「椅子工房」で夢の続きをみるために奮闘をする姿は愛らしいです。
感動を生むためでなく、誰にでも寄り添うために、ありのままの人々を、淡々とした様子でリズム良く描いています。
私たちもこれくらいの温度感や密度で、息苦しくないよう生きていけたらいいなと感じました。