「わたしはあなたの地球になりたい、ということわざがあるの。月には。」
あなたと一緒にいたい。あなたを見ていたい。どこへも飛んでいかないで。 ――この言葉たちに収まりきれない愛しさがこの句には込められていると感じました。地球と月が共に過ごしてきた長い時間や、離れられない運命みたいなものが一気に浮かんできて胸を打たれた大好きな歌です。
月から地球にやってきた女の子の一年を描く物語。発見、驚き、喜び、そしてつまずき――そのすべてが211首の短歌にぎゅっと詰まった、初谷むいさんの第三歌集です。