
これがデビュー作って、天才か…?と思いました。
章によって語り手が変わるオムニバス形式。
↓以下少しネタバレを含みます。
おぉ、いつものやつね。最後に桐島くんの章が来て種明かしみたいな感じなのかしら。と思いながら読み進めると、なんと、桐島くん目線の章はない…!
タイトルにもなってるのにぃ…!?
あくまで桐島くんの友達、クラスメイト、部活の友人、その恋人と…いった桐島を知る周囲の人間が語り手となっています。
高校という広くも狭い世界。
一人の行動が波紋となって全てに影響するような世界。
それぞれの立場から見た桐島の像の違いや解像度の違いがまさに高校の人間関係といった感じで、懐かしくも苦しい気持ちになりました。
余談ですが、朝井リョウさんの作品は13作ほど読ませていただいてきましたが、デビュー作まだ読めてない…!という密かなコンプレックスを抱えていました…。これで晴れて朝井リョウ好きを公言できる気がして嬉しいです!