夏帆/村上春樹
森の図書室

夏帆/村上春樹

2026.07.30

現実と非現実。実体と象徴。意識と無意識。

主人公・夏帆が、とある絵本を書くことを通じて、己の精神史を形づくっていくような作品。

その中で、母親との関係を壊し、再び語り直すことで再構築していく。

 

テーマと言えるのは、文学界では今アツい和解としての「母親殺し」。

村上春樹の視点でそれを語ることの面白さはもちろんですが、

行為とその意味を切り離したり、象徴と実体をリズムよく倒錯させる手つきは

やはり彼らしく、楽しく読める。

それぞれの登場人物とそのメタファーとしての

アリクイ、シロアリの女王、ジャガー。

それらの関係性を結びつけながら、精神の構造を体感できる豊かな読書体験でした。

 

そして、8月1日(土曜)夜19時からは森の図書室で読書会!

村上春樹「夏帆」をテーマにして、いろんな場所へと飛躍できる1日にします!

まだまだご応募募集中ですので、お気軽にご参加ください。

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