1913年オーストラリアの港、
ロンドンからの船が着き乗客が
去った後小さなトランクとともに
名前すら語らぬ身元不明の少女が
取り残されていた。
少女はオーストラリア人夫妻に引き取られ
ネルと名付けられ21歳の誕生日の晩に
その事実を告げられた。
時は移り2005年、オーストラリアの
ブリスベンで年老いたネルを看取った
孫娘カサンドラは祖母が自分に
イギリス、コーンウォールのコテージを
残してくれたのを知る。
それは何故?ネルとは一体誰だったのか?
茨の迷路の先に封印された花園がある
そのコテージは何を語るのか?
時代と場所、視点を変えて話が進むのですが
1つ謎が解ければまた別の謎が現れ
段々真相に近づいていくので上下巻で
800頁ほどあるんですが一気に読めました。
このお話は読者視点だと物語の全容が
分かるんですが、登場人物は
謎を解き明かしながらも完全には
分からないまま想像で補うところも
あってそれも面白いです。