人格というものはどのように決まるのでしょう? 環境や遺伝、経験なんかは特に人格形成に関係しているのかもしれません。
主人公歩の人生を、事細かに記した長い日記のような話から浮かび上がる彼の生き辛い人格に、どこか自分を重ねて嫌気がさす人は私だけじゃないはず…
「あなたが信じるものをだれかに決めさせてはいけないわ」
歩の姉が言ったこの言葉は少し陳腐にも思えますが、この物語の中ではとても重く大きな意味を持っていて、ぐっと心を持っていかれました。