柳生照彦から持ち込まれた犯人当てリレー小説。 柳生の問題編に対し、タレント作家の尾道由紀子に解決編を書いてもらい、その後に自分の解決編を載せる。要するに作家同士の知恵比べをしよう、という出版社の新企画。しかし、実際に持ち込まれた原稿は、半年前の実在事件を赤裸々に綴ったものだった。
散りばめられた伏線たち、物語の仕組みに、きっと驚くはず。これが1982年刊行のお話なんて!古さを感じさせない、巧妙なトリックでした。