「みんな同じさ。何かを持っているやつはいつか失くすんじゃないかとビクついてるし、何も持ってないやつは永遠に何も持てないんじゃないかと心配してる。みんな同じさ。だから早くそれに気づいた人間がほんの少しでも強くなろうって努力すべきなんだ。振りをするだけでもいい。そうだろ?強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間が居るだけさ」
村上春樹初心者の私ですが、この本に出てくる言葉達はあと少しで掴めそうで掴めない、そんな感覚が不思議であるのに心地良く、何度も読み返してしまいます。
160ページほどの短い小説ですので、ぜひ当室のミックスナッツを食べながら読んでいただきたいです。