“ ない。何もなかった。 何もなくなるまで、何も 気づかないでいるけれども、 人生は嘘ではなくて、無なのだった。”
「午後の透明さについて」という詩の書き出しです。
理屈や言葉では説明できないものが、不思議なリズムの文字列を通じて心にすとんと落ちてくる凄く好きな一編です。
大学では接続詞などの誤用を指摘されますが、言語はもっともっと自由で豊かに在るべきなのかもしれないと詩を読むたびに思います。