進撃の巨人/諫山創

「それぞれが異なる信念を押し通す限り、敵は、消えない」

この漫画は私が小学生の時に出会い、以後共に生きてきた作品です。おすすめの漫画を聞かれたら迷わずこの作品を言うのですが、一言で説明するのがとても難しい！最近は、まるでもう一つの世界史を学んでいるような、現代版の神話のような作品だよと布教しております…笑

“正義は時によって変わる。それによって昨日の仲間が今日の敵になる”
言葉では理解できますが、この言葉の裏にある悲しみと苦しみがどれほどのものか、この漫画を読むと痛いほど感ぜさせられます。自分たちの世界が広がるにつれて、敵が変わっていく。最後に敵になるのは一体誰なのか。

“森から出るんだ。出られなくても出ようとし続けるんだ”
これは私がこの漫画の中で好きな台詞の一つです。戦争が生んだ憎しみは親から子へ語り継がれて続いていってしまう。互いを理解し合い、憎しみという森から出ようとし続けなければならない、そんな想いが詰まった言葉です。

“この世界は残酷だ。そして、とても美しい”
最後に、進撃の巨人の代名詞とも言える言葉です。進撃の巨人はグロくて、巨人が気持ち悪い！と拒絶されがちですが、確かに好きだったキャラとお別れする場面も多く、不気味なコマは沢山出てきます…笑　でも、だからこそその中にある愛や幸福がとても美しく際立って見えます。

漫画は34巻で完結しており、森の図書室に全巻揃っています。アニメは今年の秋に完結編後編が放送予定で、それが最終回となります。
この夏にでも手に取って頂いて、一緒に秋のアニメを迎えませんか…?