「いざってときは誰に罵られようが切り捨てる、もしくは誰に恨まれようが手に入れる。そういう覚悟がないと、人生はどんどん複雑になっていくわよ」
なんて身勝手な言葉なんだろう、と思った。でも人生ってそういうものなのかもしれない。皆それぞれの想いを抱えて自分の人生を生きている。自分の人生の責任を取れる人など自分以外にいないのだから、だったら、自分が納得できる道を選んで生きていくしかない。
登場人物に怒りながら、呆れながら、それでも愛情を感じてしまい、どこか自分とも重ねてしまう。
眠れない夏の夕暮れ時に、ぜひ。