ふらっと入った書店で見つけ、タイトルに惹かれて手に取った本。「螺旋プロジェクト」という企画で書かれた小説のひとつの本書、「平成」の「対立」をテーマにしており、現役大学生の私には等身大の物語で苦しくなりました。
危ないから、いじめにつながるから、そんな理由で消えていく競争、対立。そこにかけるはずだったエネルギーの矛先を見失った人は、「生きている理由」を見つけるために、居場所を、やることを、探し求める。『生きがい』ではなく、『死にがい』を求めて、生きている。
「生きづらい時代」と叫ばれる現代に苦しさを感じる方、疑問を抱く方、是非お手に取ってみてください。