「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」
八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは? 今日を生きることの意味を知る物語。
この本は、私が中学生の時に年2回行われていたクラス読書会の課題図書の一つでした。
「後悔しない生き方をしろ」「今日が人生最後の日だと思って生きろ」ってよく聞きませんか?子供の頃は、それなら旅行に行ったり友達と遊んだりする毎日になっちゃうじゃん!とこの言葉の意味がよく分からなかったのを覚えています。しかしこの本を読んで、「自分が胸を張れるだけのこと、納得できることを毎日黙々とやり続けろ」ということがこの言葉の意味だと感じるようになりました。
歳を重ねてきて、気を抜くとつい1日1日が手から零れ落ちていってしまう、そんな過ごし方をしてしまうことがあります。漫然と何となく生きすぎないように、上を向いてしっかり歩きたいと、そう思います。