街と人をテーマにした詩集兼イラスト集。
新しい出会いや発見が個性豊かに表現されています。
個人的には『街』という詩の最後の一節がお気に入りです。
玄関のドアを開けたとき
知ったばかりの街の
新しい空気
肩から僅かに
こぼれおちた
いつもとちょっと違う道を通って帰ってきて、いつもとちがう自分をみつけた気がしたけど、家に帰ってくるといつもの自分に戻る。それは”違う自分にはなれない”というマイナスなものではなくて、”いつでも戻れる場所がある”という安心感の表れのような気がしました。
ふらっと街を散歩したくなるような一冊です。
イラストも楽しんでくださいね。