「一ヶ月後、小惑星が地球に衝突します。」
突然告げられた全人類への余命宣告。残された時間であがく人々の物語。
突然あと1ヶ月しか生きられないと言われたら何をしますか?いつも我慢していたものをおなかいっぱい食べる、とりあえず好きなだけ寝る、気になっている人に思いを告げてみる、などなど選択肢は沢山浮かびますが、どれを一番優先するかは”そんな状況になってみないと分からない”というのが正直なところです。結局いつも通りに過ごすんじゃないかなぁなんて思ったりもします。
生き方に悩んでいた人々が残り1ヶ月というリミットを提示されたことで自分の生きる意味を見つけていくというのはとても皮肉の効いた物語だと思います。
今から何をしても、結局1ヶ月後には全て消えてしまう。そんな極限状態でやっとそれぞれが答えを掴んでいくのを見て、いつまで続くか分からない人生を生きている自分が、まだ人生にはっきりとした意味を見いだせていなくても当然なのかもしれないとも思わされました。