大分前に出版された本ですが、いまだに本屋さんに溢れていますよね。夏がきて、ふと思い出すのは、道尾秀介の向日葵の咲かない夏。
どんでん返し好きには堪らないというか、夏にぴったりのホラーというか、そういうミステリー小説です。
個人的にはホラー小説味が強かったのですが、気味の悪さとかよりも、主人公の視点で描かれる物語に踊らされる感覚がたまらなく面白くて、ゾクゾクしました。
あまり注目される方は少ないかと思うのですが、私には親子喧嘩のときの主人公の心情が最も生々しかったです。それだけは嘘じゃないと思いました。