もし犯人に自身の手で復讐できるとしたら、あなたはそれを実行しますか?
犯罪者を被害者が裁くことの出来る法律、”復讐法”が成立した世界で、その断罪の数々を監視官目線で描いた作品。
やられたらやり返す、みたいな考えは昔からありますが、それが合法的にできるようになったら…というどこか想像出来てしまうからこそ恐ろしい世界線が描かれます。
実行者が殺された本人ではない場合が特に難しく、大切な人の為に自分が同じ罪を背負うのか、というのは悲しく重い、答えのない問いだと思います。
復讐という切迫した空気の中見えてくる復讐実行者、犯罪者、そしてただ見守るしかできない監視官の思いに胸を打たれました。
重たいテーマですが是非一度読んでみてください。