2作目の村田沙耶香さん。
もう、頭の中がずーっとパニック。
最初から最後まで興奮状態で読了にはパワーが必要かも。
ポハピピンポボピア星人って、なに?
人間工場って、どういうこと?
魔法少女とか宇宙人とか、なにがどうなってるの?
これだけですでにハテナが浮かんでいる人がほとんどだと思います。私も内容を理解するまでずーっとハナテを栞にしてました。
でも読み進めると、言葉だけは派手に飾られていますが現代の話なんですよね。
きっと昭和も平成も令和も私たちはずっと人間工場に囚われている。
気付くのが幸せか、気付かないのが幸せか。
最後のラストは1人で「え?え?」と声を出すくらいの衝撃です。
どこかを読み忘れたのかと数ページ前に戻って伏線を探したりすると思いますが安心してください。
大丈夫、みんなそうです。
村田さんの作品はまだ2作しか読めてないですが、この世の見方が独特というか、逆立ちかなんかで見てるのかなーと思うことが多いです。俯瞰とはまた違う、その世界に同じように存在しているのに物事の捉え方が違う。だから選ぶ言葉は違うけど、結局は同じ世界を見ていて同じ世界を生きてるんだよなーなんて。
ただ、見方を変えているだけで悲惨な事実は変わらないんですけどね。
私は真っ直ぐ物事を見つめる勇気はないので、魔法少女にでもなろうと思います。いや、もしかしたらすでにそうかも。
でも一旦別の作品で脳内を地球星人に戻そうと思います。