誰よりもつよく抱きしめて/新堂冬樹

深く苦しい水の中、降り注ぐ光のようなまばゆい愛を求めもがき続ける。人間が持ち得る愛の強さの果てに感電させられました。

来月映画化される本作。私の最推しである乃木坂46の久保史緒里さんがW主演を務めます。よし一足先にチェックしておこう！！と手に取りましたが、冒頭から容赦なくジェットコースター並みの激しさが続き、まだかまだかと何回も落下する度振り落とされそうになりました。ただ、気付けばどんどん物語に引きずり込まれて最後まで一気に読み切りました。(実は私が時間も忘れて文字通り”一気読み”したのは5年ぶりくらいなのです。🫨)
素直で不器用で愛情に満ちた登場人物たちが愛をかたちづくることを諦めない姿はまさにヤマアラシのジレンマのようで、心が痛くなりながらもその温かさに涙が溢れます。読了後にはきっとあなたも大切な人を”誰よりもつよく抱きしめ”たくなるはず。

なお本作映像化について、なかなか重い話であるだけにアイドルである我が推しメンが選ばれたことは今でも驚きですが、彼女の演技力は言葉では言い尽くせないほど素晴らしいものなので、是非映画にも期待したいです！