コンビニ人間/村田沙耶香

村田沙耶香デビューしました。

“〇〇賞受賞作品”とか××賞作家”と謳われてしまうと手を出すのがなんだかむず痒くなってしまう私。

しかし、絶対好きだと思うとスタッフに勧められ「まあ、それなら、、、」と満更でもない顔して読み始めました。

え。なにこれ。
めちゃくちゃ好きなんですけど。

ご存知の通り（？）、私はとにかく変な人間を全身で浴びていたい癖があるのですが、もうまさにでした。村田節が刺さりまくりで冒頭から瀕死の大興奮。

ただ、なんなんでしょう。
私自身が変だからなのか、共感してしまうんですよね。自分の思ってたことを代弁してくれているというか。いやもちろん偏屈で「こいつ誰からも好かれないだろうな〜！」って奴も出てくるんですが。

でも、中途半端に周りの言葉や目を気にして生きるより、変な人というレッテルを貼られて絶妙な距離感を感じたとしても、ここまでいっちゃった方が幸せなんじゃないかと思ったり。

家族だって友人だって、結局は他人で不幸話の方が盛り上がるものじゃないですか。

なので次生まれ変わるならここまで突き詰めた”人間”がいいなと思いました。

あなたは何人間になりたいですか？