
〈森の図書委員今日のおすすめ本〉
『丸の内少女ミラクリーナ』村田沙耶香
忘れられない初恋。
彼は運動が得意で顔がかっこよかった。
直接的な関わりは少なかったけれど、いつも休み時間に校庭で遊ぶ彼は誰よりも輝いていた。
私の想いは大人になってからも変わらず、頭の中の彼は都合が良くて、いつも欲しい言葉をくれる。
何度も何度も思い出を伸ばして拡張して再生し続けたそれはもう原型を留めていないでしょう。
さて、皆さんには初恋でなくとも忘れられない恋はありますか?
想いを募らせるほど現実から乖離し、数年ぶりに再会した時にはあんなに好きだった貴方の面影はないでしょう。
好きだった貴方と今のあなたは同じ人なのに全くの別人。
初恋を終わらせるためには一体どうしたらいいでしょうか。
答えは簡単、完璧な理想の彼を現実の生々しい彼で破壊するしかない。