「たくさんの人で溢れているのに、ひとり。」
都会で生活していると人の多さに息が詰まることってありませんか?反対に、周りにはたくさんの人がいるのに何故かすごく寂しくなるときも。このギャップに苦しみながら都会の喧騒に自ら飛び込んでいくのも若者ならではなのかもしれません。
どんな大人になってどんな恋愛をしてどんな仕事をしているのか。数年後の事なのに全く想像もつかないからこそ、この本に引き寄せられました。
どこか心にスっと入り込んでくる表現と、文章のテンポ感が主人公の充足感や葛藤に感情移入させられます。