「英名ニシテスコブル胆略アリ」 二条城での大政奉還によって100年の一時代を終わらせた徳川慶喜。 教科書から読み取れる慶喜像は逆賊じみていてどこか哀れに見えていたのですが、感服せざるを得ない家康以来の名君だと思い知らされました。
欧州列強の侵犯、国内でも沢山の思想が入り乱れた中で、彼は何を考えて動乱の幕末を終わらせたのか。司馬遼太郎だからこそ紡ぐことの出来る名作です。