ある小説家の生活が綴られる赤裸々すぎる自伝的小説。 離婚経験のある主人公と日本・ベトナム・韓国の3人の愛人との関係が描かれます。
歳も文化も言語も全く違う男の元に赴く主人公。そこで会話し、料理を食べ、笑いあって、セックスをする。彼等は純粋で美しく、厭らしい。
「こんなに恋をしている自分がいじらしく、これほど欲情している自分が哀れだ。」 愛情、信頼、憐憫、憎悪、嫉妬、そして欲情。内に秘めた、時に相反する感情が晒けだされたどこか非現実でどこまでも現実を突きつけてくる一冊です。ぜひ。