「結局、そうなんだよ。自分の世代がもっと政治に興味を持つようにとか偉そうなこと語ってたけど、結局全部自分のため。自分には生きる意味がある人間で、この人生には価値があるって思いたいだけ。」
これだけ偉大なことをしたら死んでもいいだろう、これだけ人の役に立てたら葬式で多くの人に悲しんでもらえるだろう、そんな事を考えることがあります。
学生団体を運営する大学生らの心情の描写は、似た立場にいる私にとって自分の奥底にあるどす黒い感情を炙り出された気がして読んでいて泣きそうになりました。
調子がいい時には純粋に社会に貢献したいそれを生きる甲斐にしたいと本気でそう思うのに、気を抜くと見栄と本音の境目がわからなくなります。
ただ、自分が社会に影響を与えられると信じていること自体、傲慢でおめでたいやつで、その環境に感謝しなければならないのだと、自戒を込めて思いました。
妥協して生きていきたくないけど、何を妥協と捉えて生きるかは自分次第で、その自己洗脳が上手な人ほど幸せになれるのかなとも思います。