「香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶されるから」 「執着と愛着の違い。あんた、わかった?」
なんて美しい小説だろう、というのが読み終わって最初に出てきた感想でした。 香りってもう一度その香りに出会うまでは忘れていて、再度出会った瞬間に否応なしに記憶の蓋が開くものの、数秒でまた記憶の奥底に眠ってしまう。その残酷さと切なさとはがゆさを初めて認識しました。
そして、自分の想いが執着なのか、愛着なのか、わからなくなったときにもこの本を読み返したいとおもいました。