透明な夜の香り/千早茜
森の図書室

透明な夜の香り/千早茜

2026.06.12

「香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶されるから」
「執着と愛着の違い。あんた、わかった?」

なんて美しい小説だろう、というのが読み終わって最初に出てきた感想でした。
香りってもう一度その香りに出会うまでは忘れていて、再度出会った瞬間に否応なしに記憶の蓋が開くものの、数秒でまた記憶の奥底に眠ってしまう。その残酷さと切なさとはがゆさを初めて認識しました。

そして、自分の想いが執着なのか、愛着なのか、わからなくなったときにもこの本を読み返したいとおもいました。

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